子どもたちと、人生の宝探しを。
Timeは、人生の宝探しをテーマに
児童養護施設の子どもたちと遊ぶボランティア団体です。
私たちが考える人生においての「宝」とは
かけがえのない思い出、信頼できる人との繋がり、
そして叶えたい夢や未来への希望です。
生きていれば誰もが、辛い出来事にぶつかることもあります。
そんなとき力強く支えてくれるのが
「かけがえのない思い出」や「信頼できる人」の存在ではないでしょうか。
それらは、まさに「人生の宝物」といっても過言ではありません。
特に幼少期の経験は、その後の人生に大きな影響を与え
大人になっても鮮やかに記憶に刻まれているものです。
さまざまな経験から「好き」をみつけ、夢を抱いたり
出逢った大人の何気ない言動に影響を受けたり
その思い出自体が、その人にとってかけがえのないものになることもあります。
様々な事情を抱え施設で過ごした子どもは、その後の人生に意欲的になれない子も多いと聞きました。
私たちは、子どもたちと長い年月をかけて信頼できる関係を築いていけるよう、継続的な活動を行っていきたいと考えています。
人生には多くの選択肢があること
夢を抱く権利は誰にでもあること
生き生きと楽しそうな大人がいること
遊びを通した関わりのなかで、子どもたちになにかしら感じてもらえたら。
そして、
「自分にとっての宝物」をみつけてもらえたら。
そんな想いで活動しています。
児童養護施設とは
→全国に何施設?何人?
全国に615施設。約3万人の子どもたちが施設で生活しています。
→どんな子どもたちが生活している場所なの?
虐待、死別、親の精神的・経済的理由で養育困難な場合など、様々な事情により、親族の元で生活することが出来ない2才から18才までの子どもが、共同生活を送っている福祉施設です。
児童養護施設の現状
たくさんの人との共同生活
子ども達はひとつ屋根の下、職員や子ども達と共同生活をしています。
多い施設では一つの生活空間に子どもが20人以上いることも。
普通の子どもが当たり前のように持つプライベートな空間を持つことは叶いません。
喪失感ゆえの試し行動
施設に来るまでに子ども達は親や家を、一時的にでも失っています。
それ故に周囲の人を信じることが難しい子もいるようです。
そうした時に子どもたちが取るのは、あえて嫌われるような行動をとることで、周囲の人を試すのです。
「本当に離れないか?」と試し行動をすることで、問題児だと決めつけられてしまうことも。
資源不足による我慢
施設に十分なお金や職員がないために、子ども達はたくさんの我慢を強いられています。
公園にいくこと、おもちゃを買うこと、外食をすること…それが豪華なものでなかったとしても、同伴できる職員がいないから、あなただけに買うわけに行かないからといろんな理由で我慢をしているのが現状です。
一方で、好意ある法人や個人から、寄付を受けることもたくさんあります。
しかしそれらは子どもたちが望んでいることではない場合もあり、子ども達は「ふーん」とその好意を受け流してしまうことも。
施設職員の入れ替わり
施設職員も諸事情により、退職することがあります。
その度に、子ども達は親がいなくなった感覚を感じます。
さらに施設側のリスクから、退職した職員と子どもたちが会うことは容易ではありません。
これは、子ども達にとっては信頼していればいるほど、悲しい体験となります。
また、代わりに新しい職員が来ても馴染めないこともあります。
これは仕方のないことですが、ある日のいきなりの出来事に子ども達は困惑をしてしまうのです。
詳しくは以下の資料をご参照ください。
児童養護施設等について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000166119.pdf
遊びで得られる人生で大切なもの6個
①運動神経が高まる(外遊び)
走ったり、登ったり、飛んだり。何をするにも自然と身体全体を使って動くことになるため、外遊びをしているうちに自然と体力がつき、運動神経が高まる。また、体幹が鍛えられ、バランス感覚が身についたり、疲れにくい身体を作ることが出来る。
②コミュニケーション能力がつく
様々な年齢のこと遊ぶ中で、自分の意見を主張したり、相手の意見を受け入れたりすることでコミュニケーション能力がつく。また、どんな遊びをするか、どんなルールにするかを話し合って決めるなかで、考える力やリーダーシップが磨かれる。
③脳の発達を促す(発想力、柔軟性)
外遊びで身体全体を使って世界を感じとったり、考えたり、イメージしたりするなかで、豊かな思考力や想像力を身につけていくことが出来る。更に、興奮したり、興味を持って思い切り身体を動かすことで、あらゆる神経が刺激されて脳の前頭葉が活発に働く。前頭葉が活発に働くことで、意思・集中力・我慢する力が育つ。
④生活リズムが整う
昼間にたくさん太陽の光を浴びると、夜に自然と眠くなるホルモン“メラトニン”の分泌量が増えて寝つきがよくなる。大人も子供も、“頭ばかり使って身体は使わない”傾向が強くなっているため、外遊びでたっぷり太陽の光を浴びて、適度に身体を疲れさせておくと、頭と身体のバランスをとることが出来る。
⑤心が豊かになる
イライラしやすい子やすぐに泣く子こそ、外でのびのびと自由に過ごすことで、溜め込んでいるものを発散できて心が穏やかになる。大空に浮かぶ個性豊かな雲や、季節を感じさせてくれる花々。心地よい風、土の匂い、虫や動物を触った時の感触。外に出るだけでも子供の五感が刺激され、感性を豊かにしてくれる。
⑥自分の好き・得意に出逢える
思い切り身体を動かすのが好きな子もいれば、絵を描いたり、工作をしたり、歌を唄うことが好きな子もいる。様々な遊びを知ることで、自分は何が好きなのか・何が得意なのかを見つけることが出来る。自分の得意を生かして自分を表現出来るようになることで、心が癒されたり、自分を好きになれたり、自信を持つことにつながる。
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