“大人の代表”として

 

児童養護施設とは、
親との繋がりや、
家(家族)という居場所を
失ってしまった子どもたちが
共同生活している場所です。

 

複雑な事情や困難を抱える子どもたちは、
それまでの経験から
どうしても大人を信用できないなど、
それぞれ葛藤を抱えて生きています。

 

様々な生い立ちを抱える子どもたちに
大人代表として、
どんな在り方・生き方を見せられるのか?

 

私たちは、
そんなことを意識しながら活動しています。

 

 

Timeの心得

 

1stステップ:基本的心得

1.
遊んであげるのではなく、“一緒に遊ぶ”
〜対等な関係〜 ★
対等な関係で接するからこそ子どもたちと信頼関係を築ける、と私たちは考えます。大人と子どもの間に優劣や上下関係はありません。私たちも子どもから学ぶ姿勢を忘れずにいたいと思います。

 

2.
“ありがとう”から始める。
〜感謝〜 ★
いつも私たちは、「今日は来てくれてありがとう」と、まず感謝の気持ちを言葉にして伝えています。子どもたちが活動に参加してくれるからこそ、私たちはボランティア活動を通して楽しみや幸福感を感じることができるからです。

 

3.
子供たちとの約束を大切にする。
〜誠実さ〜 ★
約束を守ることは信頼へ繋がります。次の約束が、子どもたちの“希望”にもなっているのです。

 

4.
私たちもボランティアを楽しむ。
〜共有〜 ★
感情は伝染します。ワクワク楽しい気持ちを広げていきましょう!ボランティアスタッフも、貴重な時間を使って活動することになります。どうせやるなら楽しく!!それは私たちの心がけ方次第です。

 

5.
Time の活動には価値があると信じ、
誇りを持つ。
〜信念・誇り・価値観〜 ★★★
子どもたちは地球の未来を担う大切な存在です。 私たちとの体験が子どもの未来の選択肢となり、チャンスを広げることができると考えています。

 

2ndステップ:援助的心得

6.
その子どもの可能性を見る。
〜観察力・見立て力〜 ★★
子どもを子ども以上に信じてあげましょう。忍耐強く、その子の人生そのものを信じることで、子どもは自分を信じられるようになります。目に見える行動だけが全てだとは思わず、行動の裏にある“想い”を見つめるようにしています。

 

7.
子どもたちが言うことを聞かないのは
当たり前だと心得る。
〜尊重〜  ★
すんなりと言うことを聞いてくれれば私たちは楽をすることができますが、その分子どもたちは我慢することになるかもしれません。大人の力でコントロールするのではなく、ありのままの子どもたちを受け入れるようにしています。

 

8.
自分の魅力を知り、表現する。
〜自己愛・自己開示〜 ★★
子どもたちは自分の鏡です。直感が優れている子どもが安心して心を開けるよう私たちも心オープンに接しましょう。そして、私たち大人が自分を好きでいることで、子どもの発言や行動を許し、愛せるようになると考えます。

 

9.
子どもの心に響く
ボランティアと寄付をする。
〜出逢い〜 ★★
一生忘れない体験、大切な思い出、出逢えて良かったと思える大人との出逢い。私たちが、心に響く活動を心がけることは、子どもたちにとって素晴らしいものとなりうるのです。

 

3rdステップ:専門的技法

10.
子どもたちの居場所になるように。
〜居場所〜  ★
私たちの表情、言動、声のトーン、全てで子どもたちに安心感を伝えることができます。「自分の居場所」があることを感じてもらえれば、と思っています。

 

11.
憧れられるような
カッコイイ生き方を見せる。
〜宝探し〜★★
どの子がどんな生き方に憧れるかはわかりません。私たちが自分なりの哲学を持ち、それを磨き続け、質の高い多様性を体現することで、「いろんな生き方があるんだ」と感じてもらえたら…それは、未来へつながる子どもたちの希望になれるかもしれません。

 

12.
無条件の愛をみせる。
〜無条件の愛〜  ★★★
理に合わない、意味のわからない体験こそが子どもたちの人生を変えます。一緒に笑い、ときには一緒に泣き、どんな時でも味方でいること、見守っていることを伝え続けましょう。

簡易版!Timeの心得