児童養護施設とは

Q1:全国に何施設?何人?

A1:全国に603施設。約3万人の子どもたちが施設で生活しています。

 

Q2:どんな子どもたちが生活している場所なの?

A2:虐待、死別、親の精神的・経済的理由で養育困難な場合など、様々な事情により、親族の元で生活することが出来ない2才から18才までの子どもが、共同生活を送っている福祉施設です。

 

Q3:1盤多い入所理由は?

A3:一番多い入所理由は虐待です。

 

Q4:児童養護施設の現状は?
A4:以下のような現状があるようです。

現状1:たくさんの人との共同生活
子ども達はひとつ屋根の下、職員や子ども達と共同生活をしています。
多い施設では一つの生活空間に子供が20人以上いることも。
普通の子どもが当たり前のように持つプライベートな空間を持つことは叶いません。

 

現状2:喪失感ゆえの試し行動
施設に来るまでに子ども達は親や家を、一時的にでも失っています。
それ故に周囲の人を信じることが難しい子もいるようです。
そうした時に子どもたちが取るのは、あえて嫌われるような行動をとることで、周囲の人を試すのです。
「本当に離れないか?」と試し行動をすることで、問題児だと決めつけられてしまうことも。

 

現状3:資源不足による我慢
施設に十分なお金や職員がないために、子ども達はたくさんの我慢を強いられています。
公園にいくこと、おもちゃを買うこと、外食をすること…それが豪華なものでなかったとしても、同伴できる職員がいないから、あなただけに買うわけに行かないからといろんな理由で我慢をしているのが現状です。
一方で、好意ある法人や個人から、寄付を受けることもたくさんあります。
しかしそれらは子どもたちが望んでいることではない場合もあり、子ども達は「ふーん」とその好意を受け流してしまうことも。

 

現状4:施設職員の入れ替わり
施設職員も諸事情により、退職することがあります。(3年以内で辞める職員は54%)

その度に、子ども達は親がいなくなった感覚を感じます。
さらに施設側のリスクから、退職した職員と子どもたちが会うことは容易ではありません。
これは、子ども達にとっては信頼していればいるほど、悲しい体験となります。
また、代わりに新しい職員が来ても馴染めないこともあります。
これは仕方のないことですが、ある日のいきなりの出来事に子ども達は困惑をしてしまうのです。

 

詳しくは以下の資料をご参照ください。

児童養護施設等について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000166119.pdf